【知っておくべき生産者】コルトン編

こんにちはー!Romaです🍷

今回も知っておくべきブルゴーニュの生産者を村ごとにご紹介させて頂きます❗️

今日ご紹介する産地は、コート・ド・ボーヌ地区唯一のグラン・クリュ、コルトンです😄

 お茶碗を逆さに向けたような丘陵に、グラン・クリュとプルミエ・クリュが広がっています🥣

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◎こんな方に読んで頂きたい

・ブルゴーニュワインの初心者!

・ワイン好きの方やソムリエとワイントークがしたい!

・ソムリエ試験に合格したけど生産者とか全然知らない!

Roma
Roma

ソムリエの私自身が、実際にワイン好きのお客様や

ソムリエ仲間との会話に頻繁に出る生産者をご紹介します❗️

この記事は、ワインの勉強を始めたばかりの方に向けて書いております。

ブルゴーニュラヴァーの方には物足りない内容かと思いますが、温かい目でご覧頂けたら幸いです😄

また、出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと言う意図からカタカナを多く使用します❗️

カタカナで書く事により、どうしても文字数が増えてしまうため、以下の略語を使用させて頂きますのでご確認下さい💡

・グラン・クリュ(特級畑)   →   G.C

・プルミエ・クリュ(1級畑)   →   P.C

コルトンは3つの村にまたがるG.Cで、コルトンと付くワインは赤も白もあり、ややこしいイメージがあるかもしれません😓

まずはコルトンについて、分かりやすく順を追って説明していきます🖋✨

それでは行ってみましょう💨

◎コルトンってどんなとこ?

コート・ド・ボーヌ地区北限の産地で、ペルナン・ヴェルジュレス村、アロース・コルトン村、ラドワ・セリニー村の3つの村に広がる丘陵地帯です。

3つの村で造られるグラン・クリュは全て「コルトン」の名が付けられ、白ワインにすれば「コルトン・シャルルマーニュ」の名称になります❗️

Roma
Roma

少しではありますが「コルトン・ブラン」という珍しいグラン・クリュも存在します🍇✨

シャルルマーニュの名前の由来は、8世紀末にフランス、イタリア、ドイツをキリスト教でまとめていたフランク王国の王様シャルルマーニュ大帝(ドイツ語ではカール大帝)に由来しており、自身の立派な白髭が赤ワインで汚れるのを嫌い、白ワインを多く植えさせたというお話しが残っています🤴

↓シャルルマーニュ大帝

コルトン・シャルルマーニュG.Cは正確には9つの区画が存在しますが、最上区画はアロース・コルトン村に属する南西向きの斜面「ル・シャルルマーニュ」です❗️

この区画は「シャルルマーニュ」のみでもG.Cとして表記する事が可能ですが、コルトン・シャルルマーニュG.Cの中に含まれているため、現在この名前はあまり使われていません🥸

© OpenStreetMap contributors

赤ワインの場合は、単一畑で造ると「コルトン+畑名G.C」の名でリリースされ、他の畑の葡萄を混ぜてワインを作ると単なる「コルトンG.C」となります🍷

また「コルトンG.C」とは異なり、定冠詞付きの「ル・コルトンG.C」も存在し、こちらは丘の頂上にある銘醸区画の畑名ワインです🍇

数多くあるコルトンG.Cの畑名ですが、まず覚えるべき優良区画としては3つ❗️

1)クロ・デュ・ロワ

2)レ・ブレッサンド

3)レ・ルナルド

全て東側の斜面、丘の上部から中腹部に存在する素晴らしい畑です😁✨

© OpenStreetMap contributors

バッカス様
バッカス様

白も赤もややこしい産地じゃが、

ここを抑えると周りのワインラヴァーから1歩抜きに出るぞよ🍷✨

© OpenStreetMap contributors

上の地図を見てもらうと分かりますが、3つの村の中心にあるアロース・コルトン村は、葡萄栽培エリア的には最も優れた場所を所有しています❗️

ワイン法が制定される前までは、ラドワ村とペルナン・ヴェルジュレス村で造られるワインは「コルトン」の名前で売られることが普通でした😲

そんななか、1920年代に入るとワイン法を制定のため、畑の線引きが行われ始めます📏💨

これにより、ラドワ村とペルナン村の多くがコルトンという名称を使用できる区画から除外されてしまいます😭

しかし、2つの村の人たちは自分たちの村の畑もコルトンを名乗れるようにと、裁判を起こしてその一部が受理される結果となりました👷‍♂️✨

Roma
Roma

例えばイタリアのキャンティ地区など、ワイン法制定の時には

どこの場所でも似たような事が起こっていますね💦

道一本を隔てて有名ワインとなるか、無名ワインとなるかは、農家で生計を立てている人たちにとってはとても大きな問題です❗️

しかし、線引きの妥協は品質のブレに繋がり、商品価値が見合っていないワインをリリースし続けると、確実にブランド価値を下げてしまいます💧

品質とブランドを守ると言う意味でも、私は畑の線引きは必要な事だと考えます💡

その反面、現在いくつかの格付けワイン産地で品質にムラがあるということも事実❗️

生産者の技量や時代の移り変わり、地球温暖化などによる環境の変化にもよるとは思いますが、ワイン法制定の際に様々な癒着存在し、的確な線引きが行われていなかった区画もあるのではと個人的には考えてしまいます🤨

さて、かなり脱線しましたが、葡萄畑に話を戻します。

コルトンは、泥灰岩や石灰質、粘土石灰質が中心の土壌🍇

面積はなんと、コート・ドール最大の約150ヘクタールもあります❗️

Roma
Roma

コート・ド・ニュイ最大のG.C、クロ・ド・ヴージョが

50ヘクタールちょっとですので、なんと3倍以上❗️❗️

面積が広いため味わいの特徴は一概には言えませんが、ジャスパーモリス氏のブルゴーニュワイン大全には以下のように書かれていました📖✨

コルトン本来の個性は、豊かな果実味と内に秘めた風格、重厚な味わいで長期熟成に向いた品質🍷

また、コルトン・シャルルマーニュは、日照量が豊富のため鋭角的な酸はありませんが、ミネラリーでグラマラス。こちらもコルトン同様、長期熟成でその変貌を遂げるとのことです✨

バッカス様
バッカス様

熟成コルトン、ぜひお目に掛かりたいものじゃ🍷✨

さて、長くなりましたが、ここからは、覚えておくべきコルトンの生産者を紹介させて頂きます。

今回ご紹介する生産者以外にも良い造り手の方は沢山おられますが、今回の記事はブルゴーニュ入門編として書かせて頂きます。

ワインを覚えたての方にとっては多くの生産者を並べると混乱の元となり、結局どの造り手が大事なのかが分からなくなってしまいます。

私自身も初めは色々な本を読んで覚えようとしましたが、かなり苦戦をした経験があります。

そのような理由から今回は1人の生産者に絞ってご紹介をさせて頂きますので、ワイン生産者を覚える第一歩としてこの記事がお役に立てれば幸いです。

では参りましょう🍷

◎ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ

コルトン・シャルルマーニュの名手、ボノー・デュ・マルトレイです✨

歴史は古く、公式ページでは1835年から物語が始まっていました😲❗️

1789年のフランス革命で前所有者であった教会から国が畑を接収(せっしゅう)。

直後にボノー家が購入し、コルトン・シャルルマーニュの中心部とした大区画を所有します🍇

畑は代々家族で受け継がれていきますが、1886年生まれのルネ・ボノー・デュ・マルトレイは子供が無く、姪のアリス・コロンナ・デ・ジョヴェリーナに財産を遺贈(いぞう)します。

Roma
Roma

ルネ・ボノーの時代は大きな世界大戦が2つ起こったという背景もあり、

大変苦労された事が想像できます。

その後、1969年からジャン・ル・ボーが受け継ぎ、この頃には国際的な認知度が大きく広がっていきます

そして1994年より、当主は息子のジャン・シャルル・ル・ボー・ド・ラ・モリニエール伯爵の時代へと移行します。

引用:エノテカ

バッカス様
バッカス様

名前が長すぎてびっくらポン!

もともと貴族の名家であったと推測出来るわい❗️

・ボノー・デュ・マルトレイの所有畑

 ①コルトン(赤)

 ②コルトン・シャルルマーニュ(白)

※赤字が特級畑

なんともスッキリ、ボノーはこの2つの畑しか持っていません❗️ブルゴーニュで唯一、グラン・クリュのみを所有しています✨

ワインに関して、やはり特筆すべきはコルトン・シャルルマーニュでしょう🍷

かつてはシャルルマーニュ大帝が所有していた畑だそうで、西向き急斜面に樹齢40年から60年の葡萄の木が植えられています。

現在は100%ビオディナミ農法を実践しており、区画ごとに別々に醸造✨

1年目は樽熟成、2年目の冬はステンレスタンクで熟成を重ね、ブレンドして瓶詰めが行われます🍾

Roma
Roma

新樽率は低く、3分の1程度だそうです❗️

エキゾチックな果実の熟成したアロマ。

口に含むと濃縮感のある豊かな味わいが広がり、ピリピリと弾けるミネラルのある余韻へと繋がります✨

2017年ヴィンテージからは、なんとカリフォルニアのカルトワインを生み出すスクリーミング・イーグルのオーナーがワイナリーを買収😲

モリニエール伯爵は2017年4月に引退をしています。

引用:エノテカ

もう1つの驚きが、なんとロマネコンティを造るD.R.C社がボノーの畑を借り、2019年ヴィンテージからはコルトン・シャルルマーニュを造るそうです😵❗️

Roma
Roma

新たな風が次々を吹き荒れていますね❗️ビジネス臭が凄いですが(笑)

いちワインファンとしては、テロワールを生かした素晴らしいワインを期待しています🍷✨

◎まとめ

◎コルトンで覚えておくべき生産者

 ・ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ

◎コルトンの特徴

 ・ペルナン・ヴェルジュレス、アロース・コルトン、ラドワ・セリニの3つの村にまたがる

 ・グラン・クリュはコルトンとコルトン・シャルルマーニュのみ

 ・畑名で抑えるべきは、クロ・デュ・ロワ、レ・ブレッサンド、レ・ルナルド

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は、覚えるべき生産者コルトン編についてお話しさせて頂きました。

今回は白ワインが有名なボノー・デュ・マルトレイのみをご紹介させて頂きましたが、赤ワインのコルトンで有名な生産者ももちろん存在します❗️

有名どころでいうと、D.R.C社も2009年よりコルトンを造っています😄

先ほどあげたコルトン・シャルルマーニュも2019年より造り出すことから、これからますます世界が注目する産地となりそうですね✨✨まだ手の届くうちにゲットせねば!!!笑

それでは引き続き良いワインライフを👍

Roma
Roma

今日もどこかでサルーテ🍷✨

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この記事を書いた人

こんにちはー!RomaとMilanoです🐱

「ワインと料理をもっと自由に、もっと愉しく」をテーマに、時には感動を産むことさえあるワインと料理の世界を分かりやすくご紹介いたします!

良き料理、良きワインがあれば、この世は天国!!  byアンリ4世🤯

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