こんにちはー!Romaです🍷
今回は、知っておくべきブルゴーニュの生産者を村ごとにご紹介させて頂きます❗️
コートドボーヌ地区1発目は、白の銘醸地ムルソー村です✨
ブルゴーニュの白ワインと言えば、なんといってもモンラッシェとムルソーでしょう😄✨
コート・ド・ニュイ地区の記事↓
ソムリエの私自身が、実際にワイン好きのお客様やソムリエ仲間との
会話に頻繁に出る生産者をご紹介します❗️
この記事は、ワインの勉強を始めたばかりの方に向けて書いております。
ブルゴーニュラヴァーの方には物足りない内容かと思いますが、温かい目でご覧頂けたら幸いです😄
また、出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと言う意図からカタカナを多く使用します❗️
カタカナで書く事により、どうしても文字数が増えてしまうため、以下の略語を使用させて頂きますのでご確認下さい💡
・グラン・クリュ(特級畑) → G.C
・プルミエ・クリュ(1級畑) → P.C
まずは、村の特徴から簡単にご説明させて頂きます🖋✨
それでは行ってみましょう💨
ヴォルネイ村とピュリニー・モンラッシェ村に挟まれたコート・ド・ボーヌ地区最大の村で、言わずとも知れた白ワインの銘醸地です。
村の名前ムルソーは直訳するとネズミの跳躍(ちょうやく)🐭❓
語源や経緯は不明だそうです😅
ワインの歴史は紀元前であるローマ時代まで遡ります❗️
1098年に古文書に初めてムルソーの名前が登場、当時のブルゴーニュ大公がシトー派に畑を寄進したことから始まっています。
白ワインが有名なムルソーですが、昔はピノ・ノワールも多く栽培され、色々な畑のものを混ぜ合わせて造っていたそうです。現在は葡萄畑の生産者が元詰めをし、単一畑はブレンドせずに多様なワインを生み出しています🍷
格付けワインとしては、グラン・クリュは無く、プルミエ・クリュのみ❗️
造られるプルミエ・クリュは、標高240メートル265メートル、東向き斜面で栽培されています😄
しかし侮るなかれ❗️他の地域と比べると村名ワインでも十分質が高いものが多い。それがムルソーのワインじゃ🍇✨
わずか2%ほどですが赤ワインも生産しています🍷
赤ワインは、ヴォルネイに隣接する最北部か、南部の斜面下部で多くが栽培されています。
ややこしいですが、北隣ヴォルネイのプルミエ・クリュ「サントノ」は実際にはムルソー村に属しており、赤を作るとヴォルネイ、白を作るとムルソーを名乗るワインが造られます😲
畑のある位置に合わせるというより、
アペラシオン(原産地呼称)の特徴に合わせているということなのでしょう❗️
ムルソーの味わいの特徴は、同じ白ワイン有名なピュリニやシャサーニュと比べて柔らかく芳醇で円熟😋
ソムリエ界ではバターとヘーゼルナッツの香りとよく表現されています❗️
まず抑えるべきは、シャルム、ペリエール、ジュヌヴリエールの御三家じゃ❗️
特に熟成を重ねたペリエールはモンラッシェと肩を並べると言われておる😲✨
さて、ここからは本題に入り、覚えておくべきムルソーの生産者を紹介させて頂きます。
今回ご紹介する生産者以外にも良い造り手の方は沢山おられますが、今回の記事はブルゴーニュ入門編として書かせて頂きます。
ワインを覚えたての方にとっては多くの生産者を並べると混乱の元となり、結局どの造り手が大事なのかが分からなくなってしまいます。
私自身も初めは色々な本を読んで覚えようとしましたが、かなり苦戦をした経験があります。
そのような理由から今回は2人の生産者に絞ってご紹介をさせて頂きますので、ワイン生産者を覚える第一歩としてこの記事がお役に立てれば幸いです。
それでは参りましょう🍷
まずはこのお方、ムルソーのスペシャリスト「ドメーヌ・コント・ラフォン」です✨
ドメーヌの歴史は1869年、ボッシュ家がムルソーの地に社屋と醸造施設を建てた時代から始まります❗️
1894年、のちにワイナリー設立者となるコント・ジュール・ラフォンがボッシュ家のマリーと結婚👰
ワイナリーを開業します🍇
目先が利いたジェール・ラフォンは、ムルソーとヴォルネイの銘醸畑を買い進め、1919年にはモンラッシェの区画も手に入れます😲
現当主のドミニク・ラフォンは1985年よりドメーヌを運営します👨
↓↓ドミニク・ラフォン氏
引用:ワイングロッサリー
遅摘みで収穫された葡萄は、白は全房発酵し、ステンレスタンクで12℃を24時間維持。
プルミエ・クリュのシャルムとペリエールには新樽率70%で、村名ワインには樽は使いません❗️
モンラッシェは100%新樽が使用されるぞ❗️
ワインは澱引き後に旧樽に移し替えられ、樽の中で二冬を過ごしたのちに瓶詰めがされます。
赤ワインは、白とは逆で全て除梗されます。
ステンレスタンクで14℃に下げられ、3〜5日かけて発酵前の浸漬(しんせき)を実地。
タンニン分の抽出具合をみて発酵後にも浸漬をするか判断し、新樽は30%で18ヶ月以上に及ぶ樽熟成を行います。その後はなるべく清澄やフィルタリングは行わずに瓶詰めがなされます🍷
・ムルソー村の所有畑
1)ペリエール(白)
2)ジュヌヴリエール(白)
3)シャルム(白)
4)グッド・ドール(白)
・ムルソー以外の所有畑
5)ル・モンラッシェ(白)
6)サントノ・デュ・ミリュー(赤)
7)シャンパン(赤)
8)レ・デュレス(白)
※赤字が特級畑 ※青字が1級畑
※村名以上の広域を除く
※5はシャサーニュ・モンラッシェ村のG.C
※6、7はヴォルネイ村のP.C
※8はモンテリー村のP.C
意外にも栽培面積最大(P.C以上の区画)は、
赤ワインのヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューです😲❗️
ドミニク・ラフォンは、1995年よりビオディナミ農法をいち早く取り入れ、1998年には完全に移行します。
1999年には、コート・ド・ボーヌ地区から南に100キロ以上進んだところにある、マコネ地区でもワイン造りを開始。レ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォンの名で世に送り出しています🍷
また、2008年からは、小区画ながらもボーヌの地で造る個人ドメーヌ「ドミニク・ラフォン」もリリースしています❗️
2人目は、ムルソーの魔術師こと、ドメーヌ・コシュ・デュリです🍇
1950年生まれのジャン・フランソワ・コシュは、父親のドメーヌ「コシュ・ブイコー」の後を継ぎ、ドメーヌ・コシュ・デュリを立ちあげます🍷
↓↓フランソワ・コシュ氏
引用:ヴァンパシオン
デュリは奥様のお名前じゃぞ👩
ジャスパーモリス氏のブルゴーニュワイン大全によると、収量がずば抜けて低くも無く、醸造や熟成も特別なことはやっていないそうですが、造り出されるワインの香りと味わいは別格ゆえ、ムルソーの魔術師と呼ばれています🪄✨
ブルゴーニュ愛好家が血眼になって求める白ワイン✨
コシュデュリの秘密を知りたくなる気持ちはとても分かります❗️
葡萄の収穫は、コント・ラフォンとは対照的に早摘みを信条としています🍇
白葡萄はしっかりと破砕してから圧搾し、木樽での発酵、熟成を行います。銘醸ワイン以外の新樽率は低めで25%以下。翌年の7月に澱引き、ワインをブレンドして再び樽に戻します。その後、通常は2年目の4月に瓶詰めを行っています🍾
黒葡萄も白と同様に除梗を行い、発酵期間は短く軽く香りや成分を抽出するのみ。
艶やかで香り高いワインを生み出します🍷✨
・ムルソー村の所有畑
1)ペリエール(白)
2)ジュヌヴリエール(白)
3)カイユレ(白)
・ムルソー以外の所有畑
4)コルトン・シャルルマーニュ(白)
5)ヴォルネイ・プルミエクリュ(赤)
※赤字が特級畑 ※青字が1級畑
※村名以上の広域を除く
※4はコルトン村のグランクリュ
※5はヴォルネイ村のプルミエクリュ「タイユピエ」と「クロデシェーヌ」をブレンドして造られる
どれも生産量が少なく毎年争奪戦が繰り広げられますが、
特にマニア垂涎(すいぜん)のコルトンシャルルマーニュはまさに幻のワイン❗️❗️私は空ボトルしか見たことないです(泣)
↑黄金に輝く美しいエチケット✨
ジャン・フランソワは2003年に表向きは引退し、息子のラファエルが後を継いでいますが、スタイルは変えずに伝統を重んじ、ワイン造りを行っています❗️
◎ムルソーの知っておくべき生産者
・ドメーヌ・コント・ラフォン
・ドメーヌ・コシュ・デュリ
◎ムルソー村の特徴
・コート・ド・ボーヌで一番広い
・グラン・クリュは無いが、モンラッシェと並びブルゴーニュの2大白ワイン産地
・芳醇で円熟な味わいで、バターとヘーゼルナッツの香りが特徴
はい、いかがでしたでしょうか❓
今回は、知っておくべき生産者ムルソー編についてお話しをさせて頂きました🙏✨
白のワインの名手はまだまだ沢山いますが、まず最初に抑えておくべきという点では、今回ご紹介した二人の生産者はワイン愛好家の皆様にもご納得頂けるのではと、勝手ながら思っています🤗
今回も最後までお読み頂きありがとうございました🤗✨
それでは皆様、引き続き良いワインライフを🥂
今日もどこかでサルーテ🍷✨
コメント